金銀とGBAのエアームド その7 ノーマルタイプの弱体化

いつまで続くか自分でもよく分かってないこのシリーズだけど、今回は割とあっさり。


ノーマルタイプは金銀が全盛期で、第3世代、第4世代、第5世代と行くにつれ基本的には弱くなる。第5世代での輝石取得でポリ2ラッキーが強くなったとかそういったミクロの話ではなくノーマルタイプ全体の強さの積分としたマクロの話。


特に技の物理特殊が分かれた第4世代、第5世代では
ノーマル技→ゴーストに無効 岩鋼に半減
ドラゴン技→鋼だけに半減される。ドラゴンに抜群。
攻撃面において完全にドラゴン技の劣化というポジションということや世代を経るごとにゴースト、岩、鋼ポケモンで有力なポケモンが増えたというにも起因する。
(第6世代はメガガルーラが壊れてるとか、フェアリー登場とか、ギルガルドのシャドボ無効で一貫性消せるとかであんまりノーマルが弱いという感じはしないけれども)


第2世代から第3世代では努力値システムの変更によってノーマルタイプにありがちなまるい種族値ポケモン(ポリゴン2が代表格)が弱体化されたのと、ノーマル技+地震というそれまでエアームドプテラフォレトスハッサムくらいにしか止められなかった組み合わせの攻撃範囲が特性「浮遊」のゲンガームウマ、新登場ポケモンヌケニンアーマルドユレイドル  さらには硬い岩鋼ゴーストのポケモンレジロックスチル、サマヨール)の登場等で鉄板ではなくなってしまったというのが原因。


具体的に金銀とGBAのキャラランクの上位120キャラ程度を比べるとこの傾向は明らかになる。


以下続きより。


◇金銀のノーマルキャラ

最上位 カビゴン ケンタロス
上位 ガルーラ ドーブル ポリゴン2 ピクシー ハピナス ミルタンク
中堅 リングマ
下位 ドードリオ ペルシアン ラッタ キリンリキ


最上位と上位にランクインしているポケモンが多い。8匹は間違いなく誰がキャラランク付けても上位50には入るのではないだろうか。
格闘タイプが不甲斐ないのもあって、ノーマルタイプが2体入るパーティも決して珍しくはない。

◇GBAのノーマルキャラ

最上位 カビゴン
上位 ハピナス ケンタロス ケッキング
中堅 ドーブル マッスグマ 
下位 ミルタンク ポリゴン2 ペルシアン オオスバメ

確実に上位50に入ると言い切れるのは4キャラ。
ノーマルタイプが2匹入ったパーティも存在はするが、金銀程は使い勝手が良くない。


◇補足 GBAゲンガーについて

GBAにはノーマル技+地面技の攻撃範囲を無視できるポケモンの代表格としてキャラランク最上位群にゲンガーがいる。

このゲンガーとエアームドを同時に倒すサブウエポンとして炎技(か電気技。プテラにも対応する代わりにヌケニンが無理になる)が挙げられる。

金銀でも同様に炎技でゲンガー+エアームドを倒せる(55カビ→50眠るゲンガーも4発)が、バンギラスが最上位にいる影響や速度の問題でエースカビで地震と比べて採用率が低めなのは昨日書いた通り。

金銀だとバンギラスエアームドを同時に倒せるサブウエポンというのは爆裂パンチや55波乗り(対残飯エアは無理)しか存在しない。
爆裂パンチ鈍いカビゴンは2001年頃から2003年頃までずっと使っていて筆者は長所も短所も理解している。
お互いが硬直する3匹同士の選出だとエアームドを長期的に崩せる可能性はあるが、そうではない速度戦の場合エアームドは十分にカビに対しての壁として機能する。(鈍い飛ばし、毒泥棒飛ばしどちらの型でも)

なお、波乗りカビゴンは単純に汎用性が低くて弱かった(完)



最上位群のポケモンエアームド に対して同時に打点を持つという構築の制限に置いて

金銀→むずかしい(爆パン型はエアームドが役割を最低限果たせるので腐らない)
GBA→かんたん


◇簡単に結論


ノーマルタイプの強さは金銀>GBA。

勿論ノーマルタイプがエアームドに弱いというわけではなく、炎技や電気技で打点を持っていることも非常に多い。

ただ、エアームドの存在意義、構築に入れる意義としての「ノーマル技+地震技の攻撃範囲を咎める。 且つ相手の構築、選出の可能性を狭める」という役割としては最上位に浮遊ゲンガーがいるGBAと比べるとその役割を果たせるポケモンが少なくてエアームド以外のキャラランクが低い金銀のほうが需要が高いと言えるのではないだろうか。