14年半を振り返る、シングルにおけるカビゴンの強さの歴史

◇萌芽期 測定不能(ストーリー攻略編)

なんか道を塞いでてとにかく邪魔。

ポケモンの笛で起こしたらなんか捕まえにくいしなかなか倒せない。

頑張って捕まえたらすげー強くて四天王で大活躍。ゲームセンターで買った技マシンで覚えさせた破壊光線が最強。

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◇黎明期 55点 (赤緑GB対戦編)

・参考
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kakeru/pokemon2/battle.htm


高い攻撃からののしかかりやタイプ一致の破壊光線、ド忘れからのサイコなどもあるが、特殊耐久が低いので残念ながら体力あるだけの並キャラ。
特殊を受けようとすると3割の確率でサイコ特殊ダウンからガンガン押されて急所出されまくって死ぬ。

また、GB対戦だと氷付けの制限が無いのでド忘れ積んでる間にふぶき連発されて3割で即死で負ける。遅いキャラは補助技積む暇なし。一撃もくらいやすいし。

あと眠り制限も無いルールだとゲンガーとかルージュラより遅いキャラは人権が無く、外れない限り永遠に眠らされる。 カビはナッシーよりさらに遅いのでとにかく眠り技に弱い。

残念ながらGB対戦ではケンタロスの劣化に近い。自爆の威力も130(260)で、今の3分の2弱程度。 吹雪ぶっぱしようにも当時はケンタロスやラッキーの劣化。 結局のところのしかかりの麻痺運ゲーキャラ。


物理よりも特殊が強く、素早さが早いキャラがとにかく優遇されてるゲームだったので高いポテンシャルを持ちつつもゲームシステムに嫌われていた。


◇揺籃期 65点 (ポケスタ1編)

眠り制限、氷制限(及び吹雪弱体化)等でかなり地位が躍進する。
影分身の弱体化でケンタロスがやや落ちて、そのぶん上がったとも言える。
当時は身代わりがカス性能なせいでなかなか対処しにくい電磁波ラッキーに対して強いというのがGOOD。


◇確立期 70点 (98カップ編)

一部キャラの使用不可能(フリーザーとか)やレベルアップ技の使用不可能(ナッシーの眠り粉とか)によってちょっとだけアップ。
あとは55ケンタロスが消えたというのがデカい。
ド忘れ眠るカビが毒分身眠るシャワーズのキラーだったりで、割と隠れて強かった。
やっぱり電磁波ラッキーがウザくて十分役割がある。


◇成長期 75点(ポケスタ2編)

破壊光線の明らかな弱体化でケンタロスがほんの少し落ちる。
身代わりの超強化で素早いキャラの技スペースが1個減る(それくらい便利で必要)

そんなこんなでド忘れカビは若干使いやすくなる。
それでもケンタラッキーのノーマル2強には遥か及ばない。

ちなみにこのバランスの97カップや98カップがジムリーダーの城で楽しめます。


◇休息期 測定不能(99カップ時代)

ルールで禁止されて公式大会に出れない。1回おやすみで力を蓄える。

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◇覚醒期 95点 (金銀発売、GB対戦編)

特殊システムの変更と特防の大幅アップ、急所システムの変更、鈍い食べ残しの存在、自爆の威力が1.5倍以上になる、カウンターの強化、腹太鼓、捨て身タックルの威力アップ、恩返しの登場などなど全ての面で強化される。誰もが認める最強キャラ。

スペースワールドでのニンテンドウカップ2000のルール発表までは当時のルールはマリスタルール。
持ち物の重複制限無いから残飯いっぱい持てて、ホウオウルギアあり。

ホウオウルギアがいるからカビゴンは今より相対的に見れば弱いけど、逆にルギアの影響でカイリキーやガラガラ等が今よりずっと弱いので動かしやすいとも言える。
また、バンギラスブラッキーは2000時代よりちょっとだけ強い。特に毒甘えるブラ。


◇最強無欠期 120点以上(ニンテンドウカップ2000時)

カビゴンが間違いなく宇宙最強キャラだった期間。
期間で言うと2000年8月末のルール発表〜クリスタル発売の2000年12月中旬まで。
この期間のカビゴンの強さは初代ミュウツーに近い。


◇発展期 100点 (クリスタル、ポケスタ金銀編)

カビゴン自体の強化は親父技で火炎放射を覚えるようになった程度。

対して、ライコウスイクンバンギラス等の強化、剣の舞遺伝のガラガラ強化、イーブイのバトンによるブラッキー強化、パルシェンの菱習得などなど、カビゴンの敵となるキャラも強化されることにより、宇宙最強キャラから地球最強キャラ程度に地位が落ちる。


◇成熟期 95点(ジムリーダーの城編)

2001年春以降、ネット対戦により急激に対戦界が活発化。
エアームドの跋扈、昆布の登場、いろいろなサブエポン持ちカビなどなど様々な戦略が生まれた。
一撃が禁止になったことは多分マイナスよりプラス面のほうが大きい。

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◇絶滅期 測定不能(ルビーサファイヤ時代)

GBとGBAの新作との間で互換性が無かったので絶滅していた期間。
ノーマル最強の座はケッキング、特殊受け最強の座はレジアイスレジスチル

◇復活期 80点

赤緑リメイクで復活。
自爆は無いが、特性も使えるし鈍いカビが相変わらず普通に強い。
努力値システムの変更での弱体化、気合パンチや瓦割りの技マシン、拘り鉢巻などの影響で防御面は脆くなったものの、持てる役割が多くて普通に強キャラ。なんだかんだで脆くなっても特殊受けの役割を持てていた。
鈍い+食べ残しの強さも健在。カビゴンスイクンの相性の良さは金銀を凌駕する。


◇第2次全盛期 85点

エメラルドでは他キャラと比べてたいした強化が無かったもののXDによる自爆と地割れの解禁によって完全復活。
鈍い眠るもあれば拘り捨て身もあるし、地割れ大文字型もあるし、カウンター型も自爆型もあるという多彩なパターンで相手をかき乱すことが可能。
オフでの被りポイントはナンバーワンになり、GBA時代も最強キャラはカビゴンだったという人も多い。努力値振りを突き詰めれば相当便利で高いタイマン性能を持っていることが判明した。

ただ、それでも金銀の強さには遥か遠く及ばない。


◇衰退期 65点(ダイパ編)


催眠術の強化、インファイト、気合玉など高火力格闘技の跋扈、技が物理特殊に分かれたことなどでさらに耐久が弱くなる。
発売当初はハピナスがカビより多い状況だったが、鈍い炎パンチカビが割と他で持てない役割(メガネスターミーに強かったり)を持っていて隙間産業に適応していることや桂馬氏の努力値振りが素晴らしかった影響で一時期界隈で流行った。

・・・・が、グライオンがあまりに増えた影響で急激に減っていった。

ただ、ダイパ末期にはノイコウ対策として免疫で特殊耐久振って身代わりを覚えたカビや、冷凍パンチを覚えさせてグライオンをピンポイントに狙うカビなども登場した。
また、イバンの実の解禁の影響でイバン持ち自爆カビが強いんじゃないか? という希望があったが・・・・・


◇斜陽期 60点(プラチナ編)

最強のゴーストタイプポケモン、FCロトムの出現と、あられパの流行でさらに肩身が狭くなる。
特殊系が教え技の眼鏡トリックをしてきたりで特殊受けにならなくなったり、今まで特殊主体が多かったボーマンダが逆鱗覚えてカビを起点に決定力にされる恐れが出てきたりで使いにくい状況。
ただ、ロトムのお陰でグライオンが激減したのとゲンガー等の催眠キャラが弱体化したのでそこはラッキー。


◇落日期 50点(HGSS編)

岩タイプの親玉のバンギラスの登場、及びけたぐりの教え技化&バンギの影響で覚えさせるキャラが増える。
一部オフでのラティ解禁でさらに特殊受けが無理になったり、ハッサムのさらなる強化で炎技の必要性がまして技スペースを圧迫したりetc。


ロトムも相変わらず多いが毒スイクン、毒ライコウなどなどゲーム速度の上昇に伴い「どくどく+守る」が流行り、めんえきカビゴンに一瞬出番が訪れたかのように見えた。

欠伸守る+鈍い残飯のカビゴンバトレボで流行ったり、まだまだカビゴンはめんえきという強特性のおかげで特殊受けとして十分使えるなーって思ってたら・・・・・・・



◇晩期 45点 (2010年夏)

零度スイクン配布でスイクンに勝てる保証も無くなって唯一持てていた毒スイクンライコウ受けの役割も半分無くなって 終 わ り 




果たしてブラックホワイトではシングルのカビゴンの復活はあるのでしょうか。
カビゴン大好きなので強くなって欲しいな〜