ジム城ナッツ杯使用構築 カビバンギWA

昨晩はstoicさんとアウオオさん主催の大会、ナッツ杯に出てきました。




13人参加のスイスドローで4戦して3勝1敗の総合4位。
運も良かったしブランク在る割にはまぁまぁの出来だったんじゃないでしょーか!


金銀の構築解説記事としては2012年末以来? で2000のルールの構築解説するのはもしかしたらこのブログでは初かもしれない。

以下続きより。

コンセプト

ここ数年、ジム城には通っていないながらもカビ単Aを考え続け、フシギバナ入りやセミフルアタカビエース等もいろいろ考えたが、大きな穴が埋まらなかった。
特にここ近年の風潮としてマリオパ以降TA爆破パが猛威を振るい、中でもstoicさんのポニョゲンガーのようにカビのキラーとなることが多い55ポリ2がすんなりと入ってある程度の汎用性を持ったパーティが出てきているのでカビ単Aは断念した。

そこで、カビとのWAを考えた。
地震カビが苦手とするポリ2、太鼓ピクシー、鈍い吠えるガルーラ等のノーマルやナッシー、甘えるブラッキー、ツボツボ等を倒せて、エアームドフォレトスあたりに受けきられないポケモンというとバンギラス以外見つからなかった。
ハッサムは苦手だが、まぁ他でなんとかする方針。)

また、よくカビパの穴になりがちな
ライコウorサンダーA + 菱要因(フォレ、パル) + 何か
のような電気エースで昆布する組み合わせに対してもバンギラスは有効に働いてくれる(というよりは特定の選出に刺さる影響でその選出をさせない魅せ球的な強さがある)のでスターミーから高速スピンを抜いて対策を薄くすることが可能となる。

幸い、だいぶ取り巻きや中身は違うものの、既に117さんのカビバンギのようなパーティがあったし、カビパ<ノーマルパ<バンギパという図式は定説のようだったのでそこまでバンギを入れることは迷わなかった。


いろいろ真剣に考えた結果、50の取り巻きの4体のうちパル スターミー サンダーと朽さんのネール入りカビパやクイン入りカビパの取り巻きの共通4体と3体が同じになった。(違いはゲンガーとベトン)


・再現用リンク
マリオパ
http://www.q9con.net/pokemon/PartyBox/index.php?partyNumber=15
ポニョゲンガー
http://www.q9con.net/pokemon/PartyBox/index.php?partyNumber=20

パーティ

55カビゴン@食べ残し 捨て身タックル 地震 鈍い 自爆
50パルシェン@黄金の実 冷凍ビーム 撒き菱 リフレクター 大爆発
50サンダー@薄荷の実 10万ボルト 目覚めるパワー氷 電磁波 眠る
50スターミー@光の粉 波乗り 10万ボルト 電磁波 自己再生
50ベトベトン@先制の爪 ヘドロ爆弾 大文字 嫌な音 大爆発
55バンギラス@奇跡の実 岩雪崩 冷凍ビーム 爆裂パンチ 砂嵐

解説しやすいように並び替えた。

個別解説

カビゴン

最初はバンギラスが残飯を持っていたため、薄荷の実持ちの鈍い眠るだった。
そこから寝言になったり地震電磁砲セミフルの眠る無しになったりした後残飯眠るになって、大会3日前くらいに何故か天から閃きが降りてきて自爆になった。

メタ次第ではあるが、55鈍い自爆カビは今の環境において詰み消しやパーティ間の不利相性の打開に非常に可能性があると思っているので今後も開拓して行きたい。

立ち回りの注意点としてはどくどくを食らってしまうとおしまいなので極力50ポケでクッション挟みつつ受ける。別にスターミーが毒になろうとベトンが特殊技を多少食らおうが気にしない。
今の環境は非常に速度が早いため、毒持ち純電気(ライコウとか)のようなぬるいポケモンは少ないと踏んでいた。

パルシェン

特筆すべき所がない今のテンプレ型。
敢えて触れるながらば朽さんがいた時代の鈍い型だと壁マイン+ガラAに弱くなるため今のTA環境だとエースがガラに強くない限りはパルシェンはリフになるのではないだろうか。

この構築は対55ガラ入り(WA,TA,QA含め)にバンギを無理やり出さなければ行けない局面もあるのでパルシェンのリフレクターは普通のカビパよりも必要だと思う。
やはりパルシェンのリフレクターは偉大。


・サンダー

朽さんのネール入りカビパ時代のテンプレ。
構築当初は残飯がバンギ、薄荷がカビでサンダーは奇跡を持った電磁波吹き飛ばしだった。
が、今のルールだと太鼓カビが解禁されていてブラッキーは明らかに前より弱いし試合速度も早くコンボ対策は薄くした。

結果的にバンギで砂を場に吹かせる場合に眠る薄荷によるダメージレース性能が非常に優秀で、正解だった。


なお頭が硬くて古い考え方の自分にしては珍しく、吠える吹き飛ばし黒い霧滅びの詩等のコンボ対策が一切入っていないパーティになった。これもGBAの影響だろうか。
最悪バトンされようが、無理やりカビの鈍い自爆で飛ばせば良いとか思っている。 甘えるダースのキルパはキツいけれどもベトンの爆破を絡めればなんとかなるかも。


・スターミー

10万ボルトは低レベルスイクン3発。スターミー2発。
バンギパの障壁となる寝言スイクンを迅速に処理するためにこの技が必要だった。
バンギに回復が無くて、バンギ入り選出で単純なサイクル戦や泥になってしまうとダメージレースで負けるというのが理由。 そもそもスターミーでスイクンを受ける3匹選出の時点で毒持ちだろうが寝言冷凍だろうが長引けば長引くほどスターミー側は不利になる。

将来55自爆カビA組むときはハイドロサイコも試してみたい

ベトベトン

ザ・穴埋めキャラ。 爆破と爪と音の3つのお陰でいろいろ穴を埋めてくれる。
凄く極端な事を言うとGBAマタドガス7割 爪メタグロス2割 爪アイス1割のような独特な性能。

朽さんのパーティ(ゲンガー入り)は本当に良く出来ているけれども、スターミーとゲンガーの弱点がかぶっている(55めざ霊雪崩カイリキー等を受ける観点から見て不味い)点と、純電気 特にゲンガーの素早さを超すライコウや55エレブーに対して弱点が被っているのが欠点だと思っていた。


もちろん最後の1枠でネールやクイン等でその弱点を埋めているわけだが、この構築は対電気を集中させずにカビバンギベトンの3匹に分散させることにした。
もちろん55雷サンダー等に勝てるわけではないが、格闘技を持っていることが多いエレブーライチュウ程度のぬるい純電気の10万程度ならばヘド爆で殴りあったり最悪爆破すれば良いので電気に対しては強いポケモンという印象である。

選出率も今のところはゲンガーよりも遥かに高い。試合での活躍はまだまだデータが少ない。



音を持っているとツボツボに対して相当回数出せる? のでカビを無理やり選出する時には非常に役立つ。丸くなるツボが居座ると過労死するリスクがあるので後続にヘド爆が入る局面が狙える。あとはPP多いって偉いね。
また、ブラッキーも無理やりごまかして貰ったりもする。
昔のパーティのサンダーAに入っていたような甘えるどくどく寝言粉のような型にも、くろまな甘えるバトンのような型にも嫌な音を持っていると有効。

バンギラス

最初は残飯だったが、その後迷走して対ライコウフォレだのサンダーネールを考えてるうちに波乗りの通りが良くね・・・? ポリ2とかピクシー倒すなら毒で良くね・・・?となって一時期岩雪崩爆パン波乗りどくどくという謎の形だった。

が、結局いろいろ考えなおして元の技構成に戻った。

考えなおした理由としては超古代から続くテンプレの恩返し鈍い吠える眠るガルーラ@残飯や寝言カビAが鈍い積んで眠ってる場合に毒だと倒せないけど、砂嵐だと爆パンの混乱運と雪崩の怯み運次第では打開出来るという点。
やっぱ砂の削り能力は半端無くて、鈍い地震カビとのWAで対ノーマルAへの穴埋めに使うなら必須の相性補完技と言えるかもしれない。


持ち物もテンプレではあるけれども、事故防止かつピクシーポリ2より早い素早さをキープするために奇跡がベストなんじゃないかな。
今は文字バンギが多い? みたいでエアフォレネールあたりが突っ込んで来にくい。炎技ファントム。


なんだかんだ55残飯カビの安定度が半端なかたのもあって、バンギラスの構成は持ち物と技含め今後変わらない気がする。

いろいろ


・対遺伝子ケンタ

55残飯鈍い捨て身カビなので最低限の勝率確保は出来ている? あとはリフ貼られてても鈍い自爆で一撃とか。(鈍い積む前に爆破されそうだけど)
もしくはマインにベトン当てたり、バンギ選出して爆パン運ゲー狙いしたり選出段階である程度都合良く考える。
相手も流石にバンギ受けがいない選出は出来ないと思う。

・対カイリキー

散々頭悩ませた。
というのも、朽さんのネール入りカビパが爆破+爆破+55クロス雪崩めざ霊眠る@奇跡のカイリキーに不利が付くという弱点を持っていたため。

今はフシギバナが多かったり昔ほどカイリキーが強い環境ではないけれども、どこまで対策を薄くして良いか非常に迷った。

パルシェンのリフレクター、スターミーの粉及びサンダーの眠る薄荷による思考回数稼ぎ、格闘耐性を持ったベトンの爆破のプレッシャー 55カビの捨て身+鈍い捨て身で倒せるのでカイリキーの後出しを1回しか許さないという半釘付け。(2回目の後出しに対する鈍い捨て身は急所のリスクを許容する)

あとはこの構築は対55カイリキーは最悪55カビで自爆して50の2体のスペック勝負。(思考回数1回のみの急所は諦める)
鈍いカイリキー相手は机上の空論ではベトンの音が有効。


このへんを考えて、まぁ許せる程度の対策の薄さかな?という結論に至った。
もっとカイリキー対策薄い人いっぱいいるしね!

・対55ガラ

55ガラ(光の壁+リフ両方貼られてる状態)が55カビの自爆+50スターミーの波乗りでぴったり1発なので、パルシェン選出せずにカビスターミーサンダーみたいな選出も場合によってはありえる。
対55ガラに限らずこの構築はマインをベトンで受けるかカビで受けるかバンギで受けるか、このへんを3匹選出段階である程度方向性を決めることがTA爆破エース相手への勝率の底上げになりそう。



・対55太鼓カビ

壁から繋がれたりしたら最悪55カビ同速運ゲー自爆道連れの勝率確保を狙う。
55カビと同速以上の爆弾が3枚もいるし、バンギの爆パンもあるし決して太鼓カビには弱いパーティではないはず。 叩かれた後も処理出来る・・・といいな。


・対55リザ

50☆の同速、及びベトンの爪爆破の勝率確保程度で満足する方向で。
バンギパはリザが弱点って言われるけれども、55鈍いカビだからそんなに太鼓リザには弱くないはず。

・対ゲンガー ムウマの奇手

コンボ対策がないこのパーティ。時と場合によってはベトベトンをゲンガーやムウマに当てることがマジであり得る。
もちろん滅ばされてしまうが、文字等で滅びポケを削っておいて後続に爆発を当てればうまく行けば1.7体ぶんのリターン、まぁ悪くても合計1体ぶんくらいのリターンは取れるので。
その後2対3で戦うことになるが、サンダーあたりを駆使して頑張る。
もし居座って共倒れしてくれたらそれはそれで美味しい。(爪文字急所とかで道連れ回避での一方的な勝ち筋 かつ その後の後続相手にも爪爆破という高い理論値)


ベトンの文字は同レベルゲンガーを4発なので、爪や急所、火傷の確率まで考慮すると僕は金銀においてはサイコを持たないゲンガーはそこまでベトンに強いキャラだと思っていない。

・対あやみがスターミー

時と場合によってはこちらの10万スターミーを当てる。粉に期待。
更に言うと時と場合によってはこちらの爪ベトンも当てる。爪に期待。
計算めっちゃ難しいけど、それぞれ勝率どんなもんなんだろう。


・対爆パン関連

エースが両方共格闘に弱いのがあって爆パンには常に怯えることになる。
エースで相手しなければ行けない場合は打たれそうなタイミングでスターミーサンダーベトベトンの格闘耐性をうまく使ってまた引っ込めて戻すとかうまく捌く方向性で。

カビが残飯を持っているからこそある程度特殊ポケの爆パンに対しては立ち回りでローリスクに展開することが出来る。



・変な弱点

このパーティ、砂嵐ヌオーAが辛い。 パルシェンで誤魔化しつつ無理になったらカビの自爆でなんとかする方向で。
GBAラグラージ程の強さ、多さではないのでベトベトンにギガドレを入れようとするほどの痛い弱点ではないはず。

総評

弱点はまぁあるけれども、ある程度運と読みと爆破でなんとか打開出来るんじゃないでしょうか(適当)